📰今日のニュース
スズキ、インド製EV日本へ 25年にも
世界供給拠点に 輸出モデル転機
今日はスズキ自動車のEV戦略について。
💹マーケット
☝️一面のワケ
スズキがインドを拠点にしたEVの産地形成を目指している
📚目次
スズキとインドの関係
スズキのEV戦略
これまでの前提が崩れていく感じがする
🪅ポイント
スズキはインドでシェア圧倒的1位
利点を活かしEVの製造拠点にする意向
インドの製造業振興策も要因か
🚗スズキとインドの関係
火曜日に続いてインド関連の記事です。
「インドは難しい市場だ」と書きましたがスズキは日本企業の中で最も成功している企業と言えます。
スズキのインドでのシェアは2022年度で41.3%で首位。2位の現代自動車(韓国)が14.6%、3位タタ・モーターズ(インド)が14.0%となっており2位以下を大きく引き離しています。
スズキのインド参入は1982年で40年の歴史があります。現地国営企業の「マルチ・ウドヨグ」との合弁会社を設立、1983年から生産を開始し大ヒットしました。
2002年にスズキが子会社化しています。現在の社名は「マルチ・スズキ」。
インド国営企業との合弁会社設立ということでスズキという「外国企業」への忌避感が少なかったことも成功の要因でした。
💡スズキのEV戦略
スズキが市場的に優位性を持つインドで電気自動車(EV)の自社生産を開始する。というのが今日の記事です。
スズキはこれまでEVの生産を行っていませんでしたが、インドでもこの先のEV化は避けられません。
またインドは2014年から「メイク・イン・インディア」という製造業振興策を掲げています。
アメとムチ的な内容になっており、輸入商品に対する関税の引き上げ(ムチ)とインド国内での製造を行う外国企業への補助金(アメ)など。
スズキとしては資本提携をしているトヨタと日本国内でEVを開発するという手もあったと思いますが、今後さらなる成長が見込まれるインド市場とインドでの低コスト生産を強みに欧州市場を取り込んでいくことが今回の決定の狙いです。
🤔これまでの前提が崩れていく感じがする
《2分で一面(ニブイチ)的視点》
アメリカも「インフレ抑制法」によりEVの自国生産を進め、インドも同様に自国での生産を進めています。
記事内では日本の輸出減少の可能性を憂いていますがそもそもグローバル化で貿易を活発にしてきた理由は、「各国が得意なことに注力すれば質の高い商品を安く買えるよね。お互いに利益があるよね。」という比較優位論に則ってきたからです。
車だけでなく半導体も自国生産化が進んでおり各国が明らかに内向きになってきています。
世界的な政情不安定が原因なわけですが、これまでの前提が崩れていくような感じを受けます。
📰今日のその他の一面
エジプト国境の検問所は通行可になるって話だったんですがイスラエル側が拒否ってたっぽいんですよね。正式に支援物資の通行が許可されたようです。条件の「ハマスに渡らないように」はかなり難しいと思うので一応の建前かなと。ガザは変わらず厳しい状況が続いています。
これは私も気になっていました。日本でも顕著にウクライナの戦況等を伝える報道が少なくなったなと感じています。イスラエル・パレスチナ問題もですがウクライナ問題も同様に重要。個人的にはミャンマー情勢もずっと気がかりです。
日本銀行は現状「発行する計画なし」としていますが、EUやアメリカなどで本格的に検討が開始されれば日本も追随する可能性はあります。デジタル通貨を導入した際のネガティブな影響がどこまで大きいかが想像できないので各国の動向や発表を注視したいなと思っています。
✉️追伸
余談ですがスズキがインド参入を決めた時、日本の自動車メーカーはアメリカ一辺倒で輸出攻勢をかけていました。
そんな中インド進出を決めるのは難しい決断だったと思いますが今振り返れば超優良投資案件なわけで人生ほんと何があるかわからないよなって思います。