📰今日のニュース
そごう・西武再建へ600億円 本店中心に改装
米ファンド、人員は削減せず
今日はそごう・西武の売却の続編、これからそごう・西武はどうなっていくのか。について。
💹マーケット
NYダウはサウジアラビアの原油減産延長を嫌気しての下げだそう。エネルギー価格が高騰してる日本もなかなかにしんどいですね。
☝️一面のワケ
ストで耳目を集めた百貨店売却劇の続編。
📚目次
そごう・西武売却のこれまでの経緯
そごう・西武の最建に向けて
セブン&アイと同じ轍踏まない?
🪅ポイント
そごう・西武の売却が完了
雇用維持を明言ということでストは一定の効果
店舗改装費用を大幅に積み増し本格的に再建へ
🐋そごう・西武売却のこれまでの経緯
詳細は8月31日の記事に書いてありますがざっくり振り返ります。
2003年に富裕層へのアプローチを狙ったセブン&アイがそごう・西武を買収するも経営再建できず逆に会社の重荷に。
2022年頃から売却を検討し始め最終的にアメリカの投資運用会社「フォートレス・インベストメント・グループ」への売却が決定する。
パートナーであるヨドバシカメラの大規模な西武池袋店への出店で街の景観が変わることを危惧した行政から懸念の声が上がると同時に、売却後の雇用保証がないことを問題視した労組がストライキを決行するも売却が実行される。
買収後のフォートレス社から人員は維持される旨の発表がある。といった流れです。
《時系列》
2003年:そごうと西武の経営統合
2005年:セブン&アイHDがそごう西武を買収
22年1月:セブン&アイが売却検討
〃 11月:フォートレスへの売却決定報道
23年2月:株式譲渡完了予定も懸念の声から延期
〃 8月:労使交渉決裂→ストライキへ
〃 9月:1日付けで売却完了
〃 同月:人員削減は検討しない旨を発表
🏋️♀️そごう・西武の最建に向けて
最建に向けて最も大きいトピックはこれまで「200億円以上」としていた店舗改装等への投資金額を「600億円」と大きく積み増したこと。
そのうち400億円は旗艦店(きかんてん、フラッグシップストアとも。ビジネス戦略で中核を担う店舗)である西武池袋店に投入するとのことです。
また抱えていた3000億円の借金を今回の買収の中で清算できたことにより金利支払いではなく設備投資に仕向けられるようになったこともかなり大きいはずです。
ただフォートレスの社内文書で『西武池袋本店の売り場面積縮小の意向』が伝えられたとのこと。従業員やテナント出店している企業の動向もあり思い描いていたとおりに物事が進むかは不明です。
🤔セブン&アイと同じ轍踏まない?
《2分で一面(ニブイチ)的視点》
フォートレス社がわざわざ「雇用維持」を明言したということは、労働組合がストライキを行い耳目を集めたことには一定の効果があったということだと思います。
ただし配置転換含みの雇用維持であるため今後労組と交渉していくことになるでしょう。
些末な話かもしれませんが個人的に気になっているのはヨドバシ・ドット・コム(ヨドバシのECサイト)でそごう・西武の商品取り扱いをスタートするという点。
もともとセブン&アイも百貨店を利用する富裕層を取り込み互いの顧客リストを用いることで相乗効果を見込んでいたわけですが結局失敗に終わりました。
百貨店ユーザーの購買行動を把握しているわけではありませんが、ECで買い物する?逆にイメージダウンにならない?と、同じ轍を踏むのではないかと危惧しています。
📰今日のその他の一面
記事内で言及されてる「ステーブルコイン」は法定通貨を担保にすることで価値を安定させる、信用を保証するデジタル通貨の様です。海外企業との決済ってわりと大変なんですよね。もし取り組みが進むのであれば小規模事業者でも海外企業との取引がしやすくなる等のメリットはありそうです。懸念点は資金洗浄でしょうか。
マイナンバーカードをきちんと理解してないんですが市区町村が変わった場合は変更手続きに行く必要が(たしか)あるのでその時に転入届も出せますしあまり利便性が向上するとは思えないんですけどどうなんでしょうか。
8月9日の記事で「来月上場」とありましたがついにナスダックで上場です。新規株式公開の規模としては今年最大だそうです。でかい。
✉️追伸
ニュースは「その後」を追っていくとおもしろいんですよね。あと単発の出来事だとどうしても抜け落ちていきますが時系列で追っていくと「だからこうなった」という理由がわかり頭に残る感じがあります。
機会があれば積極的に「あのニュースのその後」は発信していきます。