📰今日のニュース
今日は大手鉄鋼関連メーカーの脱炭素と資金調達の動きについて
💹マーケット
9月4日(月)は「労働者の日」で米国市場はお休みでした。
☝️一面のワケ
「脱炭素」の推進に加え金利上昇を見据えた資金調達方法の変化についても記載されている。
📚目次
JFEホールディングスとは
資金調達の方法
2分で一面(ニブイチ)的視点
🪅ポイント
JFEホールディングスは大手鉄鋼関連メーカー
鉄鋼業界も脱炭素の動きが求められる
「脱炭素」が成長産業になりつつある
🏢JFEホールディングスとは
JFEホールディングスは2002年に日本鋼管株式会社(NKK)と川崎製鉄株式会社が経営統合して発足した企業です。
子会社には…
JFEスチール:鉄鋼メーカー
JFEエンジニアリング:機械設備の製作、建築物の建設を行うエンジニアリング会社
JFE商事:鉄鋼関連、化学薬品等の仕入れ販売を行う商社
があり、巨大鉄鋼メーカーといったイメージです。
その鉄鋼メーカーが「脱炭素に向けた資金調達を行う」というのが今日の記事。
鉄鋼業界は日本国内全体の約1割、温室効果ガスを排出しており削減が求められています。
💰資金調達の方法
今回は、「公募増資」と「転換社債」を用いて資金調達を行うとしています。
公募増資:新しい株式を発行すること。多くの投資家から資金を集める。
転換社債:転換社債型新株予約権付社債(CB=Convertible Bond)。一定の条件で株式に電環できる権利がある社債。
ちなみに株式と社債の違いをお伝えしておくと…
株式:企業にとっては資本で投資家は出資者となり配当と株価が上昇した場合は売却益が得られます。一方株価が下がれば元本割れの恐れあり。
債券:企業にとっては借金で投資家は貸主となり利息が得られます。満期になれば元本が返金されるため株式に比べリスクは小さい。
といった違いがあります。
これまで日本では金利が安く抑えられていたため金融機関からの借入や転換がない普通社債などで資金調達する企業が多かったわけですが、金利上昇を見据え資本で調達するという事例が増えていくかもしれないと指摘されています。
🤔2分で一面(ニブイチ)的視点
本日の「その他の一面」に、三井住友信託銀行が再生可能エネルギーをメインにインフラに投資するファンドを立ち上げるという記事がありますが「脱炭素」の動きが「ビジネス」に繋がっている感じを受けます。
これから先「脱炭素」に向かっていけない企業は内外から資金調達がしにくくなる恐れがあります。
先日、経産省の来年度予算の概算要求が報道されましたが、脱炭素に向けたグリーントランスフォーメーション(GX)対策費として約1.1兆を計上し昨年度から6千億円の積み増しになっています。
📰今日のその他の一面
国家としては脱中国を進めたいところではありますがこれまで築き上げてきた供給網を変更する難しさを再認識させられる記事です。
半分を再エネ、半分をインフラに投資するファンドだそうです。エネルギーもインフラのひとつですがここの割合が最も大きいということは成長産業として見込んでいるということでしょう。
この記事が日経以外の一面トップでした。地方自治が基本とされる中基地問題に関しては県民投票等で民意が示されながらも国は意に介さず強硬的な対応を取ってきました。基地の存置の問題と同時に民主主義とは何かという問いも突きつけられています。
✉️追伸
つい最近、「欧州では脱炭素は善行というよりきちんとビジネスチャンスとして捉えられている」という記事を読みましたが日本でもそういう雰囲気が出てきました。
「脱炭素」を1つの産業と捉えると、ありとあらゆる業界に関連するためまだまだ大きくなりそうです。