📰今日のニュース
今日は大手損保会社の「事前調整」が常態化していたという話。
💹マーケット
☝️一面のワケ
共同保険では広範に価格調整が行われていたことが判明。間接的に不利益を被っていた可能性。
📚目次
損害保険会社の不適切行為とは
価格調整の何が問題か
実効的な対策は取れるか
🪅ポイント
損保会社の「共同保険」における価格調整が幅広く行われていたことが判明
価格調整は消費者が不利益を被るため独禁法で禁止されている
再発防止策に注目
🏢損害保険会社の不適切行為とは
個々人で契約する保険はひとつの会社と契約するイメージがあると思いますが、インフラ系の企業など万が一があった時にその損害が莫大になる時は1社では受け止めきれないため複数の会社で契約を行うそうです。
これを「共同保険契約」と呼び、対企業の場合はままある契約形態なんだそうです。
よくある契約形態で何が問題だったかというと、事前に金額を擦り合わせていたことにあります。
発端は関東大手私鉄の東急電鉄向けの火災保険でした(参考の記事置いておきます)。
よくよく調べていくと、かなり大規模に価格調整が行われていましたよというのが今日の記事です。
❓価格調整の何が問題か
端的にいうと消費者にとって不利益になるからです。
資本主義社会においては「競争」が生じている状況が適切だと考えられます。
しかし価格調整を行えば「競争原理」が働かず最終的には消費者価格に反映されるからです。
東急電鉄さんの場合も最終的には運賃として東急ユーザーに跳ね返ります。
それらを防ぐために「独占禁止法」という法律が用意されています。いつものように独占禁止法の目的が書かれている第1条を確認しておきます。
第1条
この法律は、私的独占、不当な取引制限及び不公正な取引方法を禁止し、事業支配力の過度の集中を防止して、結合、協定等の方法による生産、販売、価格、技術等の不当な制限その他一切の事業活動の不当な拘束を排除することにより、公正且つ自由な競争を促進し、事業者の創意を発揮させ、事業活動を盛んにし、雇傭及び国民実所得の水準を高め、以て、一般消費者の利益を確保するとともに、国民経済の民主的で健全な発達を促進することを目的とする。
🤔実効的な対策は取れるか
《2分で一面(ニブイチ)的視点》
記事の最後にもあるように、共同保険は事務連絡の必要があるため互いに連絡を取り合う関係にあります。
その中で実効的な対策をどうすれば取れるのかは難しいところ。
今後、金融庁の対応と企業が出してくる再発防止策がポイントになってきます。
📰今日のその他の一面
中国市場はEVがないと勝負にならないみたいです。昨年まで実施されていたEV補助金の効果も大きかったのかもしれません。ハイブリッドを投入したけれど予想を大幅に下回ったことが決定打になったようです。
今回対象になった蚊は外来種だったそうですが、蚊は多くの人間を殺す一方多くの生き物の命を支える存在でもあります。生態系のバランスを崩す事になった時どんな影響が出るのかは見通せません。ただこんなに呑気に上から目線で”論評”できるのも今住む場所にマラリア等の危険性がないからなわけで言及の仕方が難しいなと感じます。
将棋のタイトルには詳しくないのですが竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖・叡王の8つのタイトルがあるらしく独占すれば史上初とのこと。史上初ということは羽生善治さんも達成していないってことですか?今さらですがマンガみたいな棋士が出てきましたね。
東証再編後、基準は厳しくなりましたが移行期間として昔の東証一部上場企業がだいたい「プライム」に残っていたんですが徐々に本来目指すプライム市場の形になりつつあるようです。
✉️追伸
8月2日にもこの件が一面で取り上げられましたがその際に「今後どこまで広がるか注目」と書いていましたが予想以上にかなり大規模に価格調整が行われていたことがわかったよという内容。
たぶん「共同保険」という形態がこういうことを引き起こしやすい土壌があるんだろうなという気がしますよね。海外はどうやって対応してるんでしょうね。