📰今日のニュース
ロシア、広がる混乱の火種 政権批判ブログの登録10倍に
日経分析 政府、取り締まり苦慮
今日はウクライナ侵攻をめぐるロシア世論の動向について
💹マーケット
☝️一面のワケ
圧倒的な支持率を誇るプーチン大統領ですがネット空間にほころびがあるかもしれない。
📚目次
ロシアによるウクライナ侵攻
プリゴジンとは
ロシアによるSNS工作
🪅ポイント
ロシアは当初数日で決着がつくと考えていたが思ったより長引いている
政府の情報に疑いを持つ人がそれ以外の情報源を求めブログにたどり着いている
プリゴジンは一定の支持を集めプーチンにとって脅威となった
🇷🇺→🇺🇦ロシアによるウクライナ侵攻
2022年2月24日ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まりました。
ロシア政府の主張としては、「ウクライナでネオナチがロシア系の住民が大量虐殺されており、それを阻止するための特別軍事作戦なのだ」というものです。
ネオナチとは第二次大戦時のナチスドイツと同じ様な極右民族主義的主張をする人々の総称。
ロシアは『第二次大戦でナチスに勝利した、ナチスの拡大を食い止めた』というのが国民を団結させる歴史的な出来事であるため、「ネオナチとの戦い」というのは多くの国民から理解を得やすいストーリーでした。
ロシアは一気に攻め込み数日で首都を制圧する予定でしたが予想外の抵抗にあい戦闘は長期化。
国内でも政府発信の情報に疑いの目が向けられており政府以外の情報源、特に「軍事ブログ」と呼ばれる元従軍兵士や記者が執筆するブログへのアクセスが増えているというのが今日の記事です。
👴🏻プリゴジンとは
記事内に出てくる「プリゴジン」はロシアの実業家。
元々ワルで刑務所にも入っていましたが、ホットドッグ屋で成功を収め多角的に事業を広げていきました。
民間軍事会社「ワグネル」の創設者で、今回の戦争においても「バフムト」という都市をめぐる戦闘で成果をあげ有名になります。
飾らない(というよりも汚い)言葉で政府や官僚にも遠慮なく物申す姿勢が一般大衆の共感を呼び影響力が拡大していました。
6月24日「国防省の上層部が大統領と国民を欺いている」としてショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長の解任を求め武装反乱を起こします。
あくまでもプーチン大統領が悪いわけではなく、その取り巻きが腐敗しているのだという話です。
翌25日、モスクワまで200kmと迫ったところで反乱を中止し撤退。その時も民衆から歓迎を受けておりプリゴジン氏に支持が集まっていることが可視化されました。
その後多少の制裁はありましたが裁判等にかけられるわけでもなくおとがめなしかと思われましたが8月23日に乗っていた航空機が爆発し死亡しました。ロシア政府の関与が疑われています。
🤔ロシアによるSNS工作
《2分で一面(ニブイチ)的視点》
ロシアは2016年の米国大統領選でSNSを使用し国民の分断を狙っていたことが明らかになっています(その分断工作を担っていたのもプリゴジン氏の会社だってどこかで見た気がする)。
専門家の見立てではネット空間の情報は『意識的に情報を取りに行く層』に限られるため大きく影響しないだろうとの見立てですがSNSで世論の分断を図った国が今SNSに頭を痛めているというのは皮肉だなと思います。
なにかキッカケがあれば国内世論が大きく動く危険性をはらんでいます。