📰今日のニュース
米欧利上げの終着点遠く 欧州中銀、10会合連続
インフレ懸念、資源高で再燃
今日はヨーロッパの金利と景気とインフレの話。
💹マーケット
アームがナスダックに上場しました。
☝️一面のワケ
ようやく落ち着くかと思っていたインフレが落ち着かず欧州経済が不透明な状況に。
📚目次
金利と景気とインフレの関係
欧州中銀の懸念点
日銀の動きにも注目
🪅ポイント
欧州はインフレが落ち着き始めるかと思いきやそうならず
インフレ退治優先で利上げを決定したが経済も気になる
原油価格が上がり始めていることがさらなる懸念点に
💶金利と景気とインフレの関係
欧州中央銀行が利上げを決定しました。思ったよりもインフレ(物価上昇)のペースが落ちなかったためです。
一昨年頃から始まった急激なインフレを受けて欧州中央銀行は金利の引き上げに動いていました。
基本的にインフレを抑えるためには金利の引き上げが必要だとされており理論にのっとった対応です。ちなみに金利を上げることを「利上げ(りあげ)」下げることを「利下げ(りさげ)」と言います。
一方で、金利が上がると資金の借り入れ等がしにくくなるため企業活動が停滞し景気が悪くなるとされています。
そのため金利の変更は景気の悪化具合とインフレ率を見ながら行われてきました。
今年の中頃からインフレが落ち着き始めたため「そろそろインフレを抑え込めたかな?」と思っていたところ想定以上にインフレ率が下がらなかったために再度引き上げたというのが今日の記事です。
💸欧州中銀の懸念点
今欧州中央銀行が心配しているのはインフレが高止まりの状態で経済が悪化していくことです。
不安要素としてあるのが原油価格の上昇です。ロシアによるウクライナ侵攻を機に一気に上がった原油価格は昨年後半から落ち着き始めていましたがここに来て再度上昇してきています。
原油価格が「落ち着いた要因」と「再上昇している要因」がありますが両方に関わるのが中国。
中国は世界2位の石油消費国です。「落ち着いた」のは中国経済が失速して需要が落ち込むと思われたため。逆に「再上昇」しているのは想定よりも需要が旺盛だったから。
また産油国のひとつであるサウジアラビアが減産を年末まで延長することを決定しました。供給量が減るため価格が上がることが想定されます。
エネルギー価格の上昇は多方面に影響するため、インフレが長期化するのではないかと警戒しています。
🤔日銀の動きにも注目
《2分で一面(ニブイチ)的視点》
記事内にもありますがアメリカも同様の理由で警戒しています。原油価格の上昇は日本にとっても痛いところ。
また日本の場合は原油価格の上昇に加え為替も大きく影響しています。
円安が進むのは円とドルの金利差が拡大しているため。前回の決定会合後、円の金利は緩やかに上昇し現在は0.7%を超えました(マーケット情報見てね!)。
次回、金利をどうするか話し合う金融政策決定会合は9月21,22日。来週です。そこでどのような判断をするのかに注目したいと思います。
📰今日のその他の一面
内閣改造を受けての日経世論調査は横ばい。共同通信は支持率6%上がりましたが支持不支持が拮抗。岸田さんとしては思ったほどは上がってないって感じかもしれません。
アメリカがEVに最大7,500ドルの税額控除を設けてるんですが(インフレ抑制法)その要件に北米での生産がありその対応です。
運転手が乗車する自動運転レベル2からスタートし、一定条件下で運転手無しで運行可能なレベル4へと進めていくようです。
✉️追伸
昨日「支持率が思ったほど上がらなければ補正予算もりもりにしてくるかもね」と書きましたが、日経が行った世論調査は横ばいだったため補正予算もりもりに盛り込んでくるかもしれません。
当然ですが「そんな余裕あるんですか?」という話にはなると思います。どうなるんだろう補正予算。注目。