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📰今日のニュース
世界企業、半年ぶり減益 中国不振が素材・化学に波及
4~6月 米テック・金融下支え
今日は世界経済の動向と中国の影響と。
☝️一面のワケ
”モノ”関連は中国の需要停滞に影響を受ける一方、アメリカのテック企業は改善。対象的な結果になっている。
🪅ポイント
1.原油価格はゼロコロナ政策による経済停滞で低迷
2.サービス消費の増加、不動産市況の低迷がモノ需要の足を引っ張る
3.世界経済に与える中国の影響は大きい
🙌前提の共有
今日の記事は世界の各企業の収益について業種別にどういう傾向であったかということが書かれていますが、『中国の経済状況』がマイナスの影響を与えていたためその部分のお話をします。
⛽️原油価格
原油価格は新型コロナウイルスの影響から経済が回復していく過程で上昇を始め、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を受けて急騰、その後は一旦落ち着きを見せましたが最近になってまた上昇を始めています。
原油価格の「落ち着き」に影響を与えたのが中国の経済状況(プラスして欧米の利上げによる経済停滞懸念もある)。中国は世界1位の輸入国で世界の原油貿易の23%を占めています(2019年時点)。
中国は都市封鎖などを行い徹底的に新型コロナウイルスの感染を封じ込める『ゼロコロナ政策』を敢行したことで経済が停滞。堅調に伸ばしてきた原油輸入量も2021年は20年ぶりに減少していました。今年はゼロコロナ政策も解除し原油の輸入量も過去最高を更新する見通しという記事が出ていますが、どこまでモノの需要が回復するかがポイントになります。
🇨🇳中国国内の経済状況
その「モノの需要」ですが芳しくありません。
ゼロコロナ政策終了後、旅行や外食などこれまで規制されていた「サービス」へ消費が向いているのと同時に、「不動産」の低迷が足を引っ張っています。
中国では新型コロナウイルス流行初期に景気を立て直すために金融緩和を実施。大量のお金が不動産市場に流入して住宅価格が高騰、バブル状態になりました。中国政府はこの状況に対応するため不動産企業への融資や、住宅ローンの融資に規制をかけます。
これにより大手の不動産開発業者が資金不足に陥ります。有名なのは「恒大グループ」のデフォルト。
結果…
家ができない→家を買えない→家具や家電が売れない
という悪循環となりモノの消費が増えない原因となっています。慌てた中国政府は返済期限の延長や融資の緩和などの支援策を表明しましたが回復には至ってません。
また、2022年末でEV車等への自動車減税や補助金が終わり自動車需要の増加も見込めず、「モノの需要」が回復する目処があまり立っていません。
🛣️今後
8月8日の一面記事でも消費がサービスに流れ「モノ需要が戻ってこない」「製造業不況だ」とありました。
当然いつかはモノの需要も戻ってくるワケですがそこまで耐えられるのか、また世界経済に大きく影響を与える中国がいつどのように回復してくるかは世界の企業も注視しているはずです。