ロシア、自国製戦車部品など「逆輸入」
日経調査、ミャンマー・インドから 旧型兵器改良か
2022年2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まってから1年ちょっとが経ちました。
専門家の間では「長引くだろう」という見立てになっているのですが、なぜそうなのか?というところを見ていきたいなと思います。
*ロシアの戦争を続けていく力
ロシアの強みはウクライナよりも人が多く、弾をバンバカ撃てるところにあります。
その背景には冷戦後も生産工場を維持してきたことにあるみたいです。
非効率だよねなどと言われながらも稼働率を下げて維持してきました。現在は工場の稼働率をあげて対応しているようです。
また、備蓄も大量にあるようです。1回の演習で「自衛隊が持ってる全ての弾薬と同じ量」を使えるほどに備蓄には余裕があるみたいです。
さらに、今回言及されている戦車に関してもめちゃくちゃ古いものまで含めれば相当量があるらしく「逆輸入」されている部品も、それらを引っ張り出して来て改修していることが想像できます。
精密兵器に関しては半導体不足で供給が足りてないかも?と言われていますが、ひとまず戦うための弾薬は維持していけそうだという状況みたいです。
*不安は経済面かも?
ロシアの主要な稼ぎ口は石油、天然ガスなどの資源です。
ただ、天然ガスは大口顧客だったEUがロシアとの取引を減らしており、石油は上限価格が設定されていて、中東などの石油に比べて安い状況が続いています。
石油は石油輸出国間で供給量を調整して市場の価格をコントロールするのですが、現在は中国の景気回復遅れ懸念から、需要が減る→価格が下落するという想定の元、産出量を減らそう(減産)という取り決めをしておりロシアも合意しています。
つまりロシアとしては想定しているほど十分には稼げていない可能性があります。
なのでお金の面に少し不安があるかもしれません。
*ただし…
ロシアの法律がどうなっているかわかりませんが、最終的には戦時国債をバンバン発行してお金の問題はないことにすることも考えられるのでやっぱり人と物が供給される限り続くんだろうなという気はしています。