賃上げ継続、人に積極投資 AGCは30年まで
凸版も5年間決定 働きがい高める
《今日の主題》
継続して給料の上昇を行っていけるか
《ポイント》
1.日本は長らく「デフレマインド」により給料が上がらなかった
2.様々な要因で徐々に給料を上げる動きが出始めている
3.今後人材獲得競争に発展する可能性も
今日は日本企業における賃金上昇の話。
*なぜ日本は給料が上がらなかったのか
これまで日本はほとんど給料が上がらない国でした。
原因は様々なところに求められるんですが、よく説明に使われる便利な単語が『デフレマインド』です。
デフレというのはデフレーションの略で、今世界各地で起こっているインフレ(=インフレーション=物価上昇)の逆。
物の価格が安くなることを指します。
企業も消費者も…
『今後も景気は良くなっていかないだろうから、値上げなんてできないよね。
だからお給料もあげられないよね。』
と考えていました。これがデフレマインド。
デフレマインドの是非はさておき、給料が上がらない理由や日本でインフレが起こりにくい理由として上げられることがよくあります。
*変化した海外の状況
そんな中、海外では急激なインフレに見舞われました。
日本も輸入するエネルギー価格の上昇や円安などもあり引っ張られるようにインフレが起きています。
物価は上がっているのに給料が上がらない場合、ただただ生活が苦しくなっていきます。
そのためインフレの上昇率にともなって給料(名目賃金)も上昇していくかが注目されていました。
今回はその給料上昇がいくつかの会社で安定して起こりそうだという内容です。
*人材獲得競争になる可能性
色んなところで「労働人口の減少」が叫ばれていますがその割には給料を上げて人材を確保しようという動きは鈍かったように思います。
この先、景気が良くなりその時に人材確保に乗り出してもなかなか集まらないという可能性があります。
実際にコロナ回復後の飲食店や宿泊施設はそうなりつつあります。
*今後の課題
企業としては人がいないと回していけないので、ある程度長期的な視野を持って人材確保していけるかが今後の大きな課題になりそうです。
また国としては一部企業だけではなく全ての業種で賃上げできる環境を作れるかが、好景気に繋げられるかのポイントとなりそうです。