再エネ電源、世界で5割規模へ 発電能力が化石燃料に匹敵
送電・安定供給に課題
《今日の主題》
再生可能エネルギーは脱炭素にプラスし安全保障の側面から捉えられるようになった
《ポイント》
1.再生可能エネルギーとは化石資源を使わずかつ永続的に利用可能であるもののこと
2.これまで脱炭素に主眼が置かれていたが安全保障の意味合いが強くなってきている
3.日本政府は再エネも推進しつつ次世代エネルギーに期待しているように(私は)感じる
本日は再生可能エネルギーに関する記事です。
*再生可能エネルギーとは
再生可能エネルギーの定義は法律によってばらつきがあるんですが…
エネルギー源として使えるもので…
・化石エネルギーではない
・永続的に利用可能であること
という2つを満たすものが再生可能エネルギーと呼ばれるようです。
具体的には、
・太陽光
・風力
・水力
・地熱
・バイオマス
・海洋エネルギー(波力、潮力など)
あたりが該当します。この先、新たな発見があった場合はエネルギー源が増える可能性もあります。
*なぜ再エネが注目されるのか
これまでは「脱炭素」の枠組みの中で話されていましたが、新型コロナウイルスの世界的な蔓延とロシアによるウクライナ侵攻により、文脈が変わりました。
そもそも物流が途絶えるとエネルギーが確保できないというのが新型コロナがつきつけたもの。
そしてヨーロッパは昨冬は暖冬だからよかったものの天然ガスの輸入をロシアに頼っていたためいつも通りの冬であったとしたらかなり厳しい選択をつきつけられていたはずです。
つまり安全保障の意味合いがかなり強くなってきているのが現状です
先日も「核融合発電」の記事がありましたし、「水素」の活用も期待されていますが、まだまだ実用化には程遠い状況です。
核融合や水素を長期的視点とすると、中期・短期的視点として再生可能エネルギー(いわゆる自然エネルギー)に注目が集まるのは必然です。
*日本の状況
2020年10月に招集された臨時国会の所信表明で菅(すが)当時の総理大臣は「再生可能エネルギーを最大限に導入する」と前向きに捉えていますが、岸田総理はことあるごとに「日本は再エネの適地が限られている」とやや後ろ向きな発言をしています。
これはただの私の感想ですが、政府の動きを見ていると原子力で間を繋ぎ、水素等の次世代エネルギーに切り替えていく未来を描いているように感じています。
【参考】
▼第二百三回国会における菅内閣総理大臣所信表明演説
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2020/1026shoshinhyomei.html
▼第211回国会 衆議院 予算委員会 第11号 令和5年2月15日
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121105261X01120230215/79