今週もお疲れ様でした。
最大のトピックはイランとアメリカの停戦合意。
NACHO(Not A Chance Hormuz Open=ホルムズ海峡が開く見込みはない)と言われながらもトランプの中間選挙への焦りもありひとまず停戦は実現したと見られます(まだわかんないけど)。
イスラエルがどう出るか、60日間の停戦期間中に話をまとめられるかが次のポイント。
それでは今週を振り返るニュースたちです。
7️⃣一週間を振り返るニュース9本
《記事のジャンル》
💵経済🏛️政治🌎国際🗾国内
初日の終値で公開価格から2割近く上昇し、時価総額は2兆1,000億ドルを突破しました。この後にアンソロピックとオープンAIのIPOも控えており、史上最大級のIPOラッシュが続きます。ただ個人的に気になるのは今の熱狂を支えている資金の性質です。個人投資家の旺盛な買いに加え、中国の過剰流動性がこの株高を下支えしているとも言われています。中国が経済的に逆回転し始めたとき、現在の評価水準を支えられるだけの需要が残るのかどうか…懸念しています。
H3の6号機が、固体ロケットブースターを使わない低コスト型の「30形態」で打ち上げに成功しました。H-IIAと比べてコストを約半分に抑えられると実証できたのが今回の意義です。宇宙開発はいまや国防と直結しており、防衛省の通信衛星もH3が担っています。海外ロケットへの依存を断ち切れるかどうかは安全保障の問題でもあります。SpaceXが市場を席巻する中でこうした実績を重ねていけるかが問われます。
NOAAと日本の気象庁の両方でエルニーニョの発生が確認され、スーパーエルニーニョに発達する確率は63%とされています。豪州の小麦生産が最大2割減という予測も出ており、うどん産業を中心に日本への直撃が懸念されます。対処といっても、気候変動に対する即効策はほぼありません。輸入先の多元化と備蓄の積み増しが現実的な選択肢ですが、限界があります。すでに食品の値上げが続く中でさらに追い打ちをかける形になりそうで、特に低所得世帯への影響が心配です。
2024年度のふるさと納税は全国の地方財政に計863億円のマイナス効果をもたらしたと会計検査院が指摘しました。寄付総額が過去最大の1兆2,728億円を超えても赤字というのが実態です。寄付額の約半分が返礼品・送料・ポータルサイトの手数料などに消えており、仲介業者が利益を取る構造になっています。制度の拡大がむしろ損失を広げる逆説です。もともと目に見えていた問題で、「ふるさと」の名のもとで地方財政を傷つけている現実にそろそろ正面から向き合うべきだろうと感じています。
6月14日のスイス国民投票で、2050年までに人口を1,000万人以下に制限する憲法改正案が反対約55%・賛成約45%で否決されました。最大政党の右派国民党が提案したこの「実質的な移民制限案」は否決されたものの、約45%が賛成票を投じた事実は見逃せません。住宅不足や家賃高騰、社会インフラへの負担増への切実な不満が背景にあります。経済合理性で否決はできても、国民の深い不安には答えられていないという民主主義の難題が浮き彫りになった国民投票でした。
米国とイランが戦闘終結の覚書に合意し、ホルムズ海峡の開放と海上封鎖の解除が決まりました。両国には思惑が一致している部分があるとは思います。ただ最大の不安定要因はイスラエルです。ネタニヤフ首相は覚書にヒズボラは含まれないとして攻撃継続の姿勢を崩しておらず、国内の連立パートナーへの依存を考えると停戦を飲みづらい状況が続きます。米・イランの合意がどれだけ維持されるかは、結局イスラエルの行動次第という構図が残っています。
ファーウェイが自社製AI半導体でディープシークの最新モデルの事後学習に初めて成功しました。事後学習はAIの推論性能を左右する今のAI競争の本丸で、ここをNVIDIAなしで回せることを実証した意味は大きい。米国の輸出規制が中国のAI開発を抑え込む手段として機能しにくくなっていることを示しています。ファーウェイは次世代チップのロードマップも公表しており、中国が独自のAIサプライチェーンを着々と構築している印象です。AI半導体を巡る米中の争いはいよいよ次のステージに入ってきた感じがします。
オーストラリアに続いてイギリスも16歳未満のSNS利用を禁止する方針を発表しました。TikTok、Instagram、Xなども対象で、2027年春の施行を目指しています。SNSが「たばこ・酒」のように未成年には有害なものとして扱われ始めています。日本でも同様の検討が進んでいますが気になるのは実効性です。年齢確認の抜け穴をどう塞ぐかは各国共通の課題で、また規制外の新しいSNSが誕生するといったいたちごっこになる可能性があります。
米・イラン停戦合意を受けた原油安と利上げ観測の後退が重なり、日経平均は史上初の6万9,000円台を記録しました。ただこの上昇が全体的な強さを意味するかというと疑問で、AI・半導体関連の一部銘柄に株高が集中しており、大多数の銘柄には恩恵が届いていません。さらにAI関連企業の設備投資の拡大は、数年後に減価償却費の急増として利益を圧迫するリスクがあります。収益化が追いつかないまま評価だけが先行するシナリオが崩れたとき、崩落の速さと深さが怖いなと個人的には感じています。
日銀が6月16日の決定会合で政策金利を1.0%に引き上げました。31年ぶりの水準です。ただ今回の利上げを純粋に日銀の独立判断と見るのは難しいです。利上げに慎重だった高市政権が容認に転じた背景にはベッセント米財務長官の圧力があったとされており、外圧が国内の政治的牽制を和らげた皮肉な構図です。問題はここからで、経済データだけを見て日銀が自律的に判断できる環境を維持できるかどうかです。それができなければビハインド・ザ・カーブのリスクが残ります。中央銀行の独立性が守られているかが市場にとっても重要になります。
👀注目
国会内では「天皇は男性のみにする」という規定をなんとか維持しようと議論が重ねられていますが、今女性天皇に反対する人ってどれくらいいるんでしょうか。ちょっとずれてない?ということを書いている記事です。私もそう思う。
「ナフサが騒がれているけど結局なんなんだい」をズバズバ書いている記事です。個人的には”総量だけで経済が回るなら分権的な市場はいらない”という一文が非常におもしろかったです。ぜひ。
前大統領のバイデンが80歳になった時にトランプはバイデンの高齢を揶揄していました。その立場に自分もなったわけですがどう感じているのでしょうか。
📰1週間の一面
6月15日(月)休刊
✉️追伸
個人的には結構大変な一週間でした。
来週から本格的に梅雨入りしそうですね。
それではまた月曜日にお会いしましょう。
よい週末を。






