習主席、米国務長官と面会
首脳会談へ対話維持 「関係安定に期待」
《今日の主題》
米中首脳会談に繋がるか、また継続したやり取りができるようになるか
《ポイント》
1.両国間の最大の問題は「台湾」
2.それぞれの国内事情を抱える中で”弱腰”な対応はとれない
3.ただ双方ともに不必要な争いは求めていない
今日は中国のトップとアメリカの国務長官(日本で言う外務大臣)が会って話したという話題。
*アメリカと中国の関係が悪化している理由
最も大きい問題は「台湾」を巡る問題です。
台湾と中国の関係はかなり複雑なので参考にわかりやすい記事を置いておきますが、
中国は「台湾は中国の一部だ」と主張しています。
しかし、台湾は独立した国であると主張し対立しています。
規則を変え異例の3期目に突入した習近平国家主席が、「台湾を武力で制圧し強制的に統合するのではないか」という懸念があります。
アメリカからすればそんなことは許されないと考えているため事あるごとに武力を使用しての台湾統一に釘を差すような言及をします。
中国からすればそれが気に入らないですし、アメリカは「武力侵攻しない」と言わない中国に苛立つという関係になっています。
ただし、米中両国ともにうっかり戦争になってしまうことは避けたいという思いは一致しています。
*それぞれの国内事情
さらにそれぞれの国内事情が絡みます。
中国はコロナでダメージを受けた経済を回復させていきたいと考えていますがアメリカに半導体の輸出規制等を受けています。
一方アメリカは現在野党の共和党が中国に対して強行的な姿勢を示すことが多いため「中国寄り」と見られる方針を打ち出すと弱腰だ!と非難をされます。
また来年に控えた大統領選挙を前に厄介な火種は抱えたくなく、政府として中国のマーケットや企業を切り離す動きが進んでいます。
*お互いなんとか解決の糸口は見つけたい
最終的に状況を打開するためにはトップ同士の話し合いしかありません。
ただし互いに国内向けに弱腰の姿勢は見せられないためその調整には慎重になっています。
そういう中での今回の会談で、次の焦点はトップ同士の会談、首脳会談に繋がるかというところになります。
【参考】
1からわかる!台湾(1)台湾と中国の関係は?https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/jiji/jiji135/