📰今日のニュース
みずほ、楽天証券に追加出資900億円 比率5割弱に
楽天証券HD、年内の上場断念
今日は楽天グループの資金調達に関する話。
💹マーケット
☝️一面のワケ
みずほからの増資の申し出を受けなんとか今年必要分は調達できることに。
📚目次
赤字のモバイル事業の穴埋め
モバイル事業の立て直しを図る楽天
目標契約数にいつ到達できるか
🪅ポイント
楽天はモバイル事業が赤字続き
子会社上場で資金調達を目論むも頓挫
みずほの追加出資で乗り切ることに
📱赤字のモバイル事業の穴埋め
モバイル部門が楽天グループの足を引っ張っています。
2023年第1四半期(1~3月)の業績はモバイル部門が1027億円の赤字で全体では826億円の赤字でした。
収益があがっていませんが基地局建設の資金を集めるために発行した社債の償還が本格的に始まります。
2024年に約3600億円、25年には約4700億円の償還が迫っています。
元々はグループ子会社の「楽天証券」を株式上場させることで1000億円程度の資金調達を行う予定でしたが、国内株式の売買手数料を0円にしたことで投資家が「影響を見極めたい」と待ったがかかり今年中の上場は断念。
どうやって資金を調達するかが課題になっていました。
みずほは2022年にも800億円の出資を行っていましたが、みずほからさらに900億円分追加出資の申し出がありそれを受け入れることで予定していた金額を調達できるようになったというのが今日の記事。
🐥モバイル事業の立て直しを図る楽天
楽天はモバイル事業の黒字化に必要な契約数は800万~1000万件と推計しています。
昨年7月に無料プランを撤廃してから一時期契約数が減少していましたが、契約獲得に力を入れ徐々に回復していました。
しかしながらいまだ500万件にも達しておらず「獲得ペースが遅い」という指摘も出てきています。
期待をかけるのが今年10月に獲得したプラチナバンドと呼ばれる周波数帯。
建物内でも繋がりやすい周波数帯で、課題だった通信品質を改善し契約数を増やすきっかけにしたい考えです。
🤔目標契約数にいつ到達できるか
《2分で一面(ニブイチ)的視点》
楽天グループはモバイル事業がずっと足をひっぱています。
全ては契約数にかかっており、目標とする800万~1000万件をいつ達成できるかというのがモバイル事業だけでなく楽天グループにとっても大きな課題になりそうです。