11月29日(水)日本生命、介護最大手のニチイを買収 2100億円
📰今日のニュース
11月29日(水)日本生命、介護最大手のニチイを買収 2100億円
今日は生命保険業界についての話。
💹マーケット
☝️一面のワケ
生命保険業界も変革が迫られている。
📚目次
保険業界の課題
新しい収益基盤
変化が起こりつつある生保業界
🪅ポイント
保険業界も少子高齢化により影響を受ける
新しい収益基盤として介護業界を買収
生命保険との相乗効果も期待する
🏥保険業界の課題
どの業界に言えることですが少子高齢化は保険業界にとっても大きな問題となっています。
生命保険のビジネスモデルは加入者から掛け金を受け取り、不測の事態が起こった時にお金を支払うというものです。
少子化で加入者が少なくなっていくのに対し、高齢化により支払いは増えていくことになります。
また若い世代は可処分所得が減少しており、生命保険に対し「充実」よりも「必要最小限」を求める人が多いことが想定されます。
生命保険という業界がなくなることはありませんが今後先細りしていくだろうということは想像に難くありません。
🆕新しい収益基盤
これまで生命保険による買収は海外にマーケットを広げる海外の生命保険会社かもしくは運用を強化するための運用会社が中心となっていました。
余談ですが保険業界は経営基盤を安定させる目的から加入者から集めたお金を運用する投資家の側面も持っています(アセットオーナーと呼ばれる)。
海外よりも国内に新しい収益基盤を築いていこうということでニチイHDの買収に至ったというのが今日の記事です。
そもそもニチイと日本生命は1999年から子育てや介護などの分野で業務提携関係にあったそう。
また日本生命としても本業との相乗効果も見込めるため両社間はスムーズに合意ができると思います。
記事内にちらっと書いてますが「金融庁の認可」が必要になるためもしかするとこの部分が買収の障害になる可能性も残っているのではないかと感じています。
あるとすれば独禁法に抵触する可能性とかですかね…?
🤔変化が起こりつつある生保業界
《2分で一面(ニブイチ)的視点》
最近は保険とテクノロジーを融合させて契約後の健康状態や取り組みによって保険料が安くなる「健康増進型保険」なんかも出始めて少しずつ変化してきてるなと思える保険業界ですが、今後を考えると新しい取り組みが必須な業界なのだと実感させられます。
「健康増進」の様に起こったことに対し保障することから予防へと進んでいくのだとしたら、介護業界での身体機能の強化なんかも考えられるな等と考えながら書いてました。
📰今日のその他の一面
商品への「価格転嫁」も二極化が進んでる感じがあるなと思ってて、工業製品やサービス関連(外食含む)は受容されてますが食料品は厳しそうだな見てます。低所得者層が厳しくなってきてるんじゃないかなと推測しています。
中小企業の賃上げが起こらないと社会全体の底上げには繋がらないためとても重要。「独占禁止法違反になりますよ」はかなり強い表現だなと感じます。ただこれが実行力を持つかどうかは公正取引委員会の本気度も試されると思います。
「EVとアルミの関連性は?」って思ったんですが電池が重い分車体を軽くするためにアルミが使われるということのようです(違ったらご指摘ください)。鉄鋼業のCO2排出量は産業の約40%を占めるため脱炭素化が急務になっています。
✉️追伸
生保が運営するジムとかレストランとか全然出てきそうだなみたいなこと考えてました。あり得ますかね?