📰今日のニュース
製造業の利益、非製造業を15年ぶり逆転
4~9月、円安や生産回復 上方修正額は最大
今日は製造業の業績が非製造業を上回ったという話。
💹マーケット
☝️一面のワケ
製造業が15年ぶりに最終損益で非製造業を上回った
📚目次
非製造業が製造業より落ち込んだ訳
製造業が好調な要因と不安要因
労働者の賃金が上がるかが重要
🪅ポイント
非製造業は悪かったわけではなくSBグループが足を引っ張った
製造業は価格転嫁できるようになったことが大きい
ただし米国や中国の経済状況など不安要因も抱える
💁非製造業が製造業より落ち込んだ訳
製造業は原材料などに手を加えて製品を生産する産業でいわゆる第二次産業です。非製造業は小売業やサービス業、建設業など製造業以外の産業を指します。
2009年以降、最終損益額は非製造業が上回っていましたが15年ぶりに製造業が上回ったというのが今日の記事の内容です。
ただ記事内にもある通り、非製造業はソフトバンクグループが作った1.4兆円の赤字が足を引っ張ったことが原因であり非製造業が「悪かった」わけではありません。
🏭製造業が好調な要因と不安要因
製造業好調の理由は半導体を始めとする供給網改善による生産力の回復と円安、価格転嫁が上げられています。
これまで日本企業は買い控えを恐れ原材料価格が上昇しても値上げができず「企業努力」でなんとか耐えてきました。
これがエネルギー価格の高騰などもあり社会的に「値上げも仕方ないよね」という空気感が醸成されようやく価格に反映させられるようになりました。
健全に値上げができるようになったことが企業の業績にプラスに影響しています。
ただ、アメリカは高金利が続いており経済が失速する可能性が言われておりまた中国も不動産不況から経済全体が落ち込みを見せています。
今回好調の要因となった円安も基本的には企業がコントロールできるものではないため「一時的」な増益の要因としかなりません。
今後も安定して利益を積みましていくために企業の稼ぐ力が必要となっています。
🤔労働者の賃金が上がるかが重要
《2分で一面(ニブイチ)的視点》
製造業・非製造業問わず、企業がこのまま好調を維持していくためには日本経済全体が伸びていくことが重要でそのためにはGDPの半部以上を占める「個人消費」を伸ばしていくことが重要です。
現在、賃金の上昇率から物価上昇率を差し引いた「実質賃金」はマイナスでいわゆる「額縁」は増えていますが購買力は減っています。
如何に実質賃金をプラスにしていけるかが今後重要になっていきます。