📰今日のニュース
企業利益上振れ13%増 値上げ・円安で
上場1020社の今期 日経平均は今年最大上げ
今日は好調な企業の業績について。
💹マーケット
☝️一面のワケ
日本企業の業績が良くなってきている。
📚目次
成功した「値上げ」
個人消費は弱さを見せる
昨日と今日で話が違うのでは?への回答
🪅ポイント
これまで日本では「値上げ」がなかなかできなかった
社会的にも「値上げやむなし」の雰囲気が出たことで値上げ可能に
円安も絡み企業の業績押し上げに繋がる
💰成功した価格転嫁
見出しにもあるように業績好調の要因は「円安」と「値上げ」です。
円安は外国通貨との関係性のため一時的なものであるため一旦横に置きます。
日本企業的に大きいのは「値上げ」ができるようになったこと。
これまで商品価格を引き上げると買い控えが起こるため原材料の価格が上昇してもなかなか価格転嫁できず「企業努力」でその上昇分を飲み込んできました。
商品の価格を変えずに内容量やサイズを小さくする「ステルス値上げ」が注目されたこともありましたが各企業「値上げしない」ことを徹底していました。
それがエネルギー価格の高騰などもあり社会的に「値上げも仕方ないよね」という空気感が醸成されようやく価格転嫁できるようになりました。
📉個人消費は弱さを見せる
プラスして輸出企業にとっては円安も追い風となり業績が好調になっているよ。というのが本日の記事。
しかしながら昨日7~9月期のGDP速報値が発表され前期比年率-2.1%となりました。気になるのは個人消費が前期比マイナスで2四半期連続で落ち込んでいること。
日本はGDPの約半分(だいたい55%くらい)を個人消費が占めています。
個人消費落ち込みの要因はインフレに賃金上昇が追いついていないこと。
これから春季労使交渉が本格化していきますが、賃上げが追いつかない場合個人消費が伸び悩み企業の業績にも影響を与えかねません。
賃上げをしっかり行っていけるかが非常に重要なポイントになります。
🤔昨日と今日で話が違うのでは?への回答
《2分で一面(ニブイチ)的視点》
昨日の記事では食料品の値下げに関する話をしました。
今日の記事では食料品の日清が増益となっているという内容でチグハグさを感じるかもしれません。
記事内で取り上げられている「日清HD」は6月に値上げできたことと原料の高騰が一旦落ち着いていることが増益の要因になっています。
一方日本国内は昨日書いたようにPB商品が増えたり値下げに踏み切るスーパーがあったりと生活の苦しさを反映する動きが出てきており不安要素もあります。
繰り返しになりますが賃上げされることは前提でどれくらいの伸びになるかがかなり重要になります。
📰今日のその他の一面
アセットオーナー(Asset Owner:資産所有者的な意味)の年金運用もリスクを取って市場に参入していけば利益は出るし「資産運用立国」の目的にも資するよねという話です。興味深いですがリスクを取ることを容認してもらう必要があるので難しそうだなという気はします。
個人的な話で恐縮ですが今年2月と11月に福岡に行ってきましたが観光客の回復を実感しました。特にアジア圏の方が多かったイメージです。
今年12月期の決算が前期比56%減の見通しを先日発表していたようですが、予想以上に国際物流の需要が戻ってこないことが要因だそうです。そんな中での社長就任。昨年オーストリアの物流会社を1000億円超で買収しており巻き返しを目指すことになりそうです。
✉️追伸
ほんとはアメリカ、中国の経済状況のことにも言及したかったんですがちょっと無理だったのでここでちょこっと言及。
アメリカは強かった個人消費が徐々に弱くなってきてます。クレカの滞納も増えてるみたい。
中国は御存知の通り経済がイマイチ。
どちらも日本の経済に影響するため大丈夫かな?って話がされてます。