📰今日のニュース
小売りの食品PB比率最高 イオンやセブンが新商品
節約志向映す 物価押し上げはサービス中心に
今日は食料品における物価高について。
💹マーケット
米国CPIが予想を下回ったのでアメリカ株価あがりました。
☝️一面のワケ
物価は上がっているが食料品は「値下げ」に向かっている。
📚目次
日本の物価高(インフレ)の要因
「値下げ」が行われるスーパー
産業間の格差に繋がらないか
🪅ポイント
商品は財とサービスに分かれそれぞれ物価上昇要因が違う
食料品は生産コストが上がったことが要因
買い控えが増えており価格引き下げ圧力がかかっている
📈日本の物価高(インフレ)の要因
私たちが「消費するもの」は財(ざい)とサービスに分かれます。
財は目に見えるもの、形があるもので、スーパーで買う食材や車など。
サービスは目に見えない無形のもので、外食や宿泊などが該当します。
それぞれのインフレ要因は…
財:エネルギー価格の上昇や円安による原料の高騰
サービス:コロナ禍からのインバウンド回復による人手不足
だと言われています。
つまりサービスは需要が増えたことによるもの、財は生産コストの上昇に起因するものです。
参考にした三井住友信託銀行の調査を置いときます。
🅿️「値下げ」が行われるスーパー
財の中でも特に食料品は需要は変わっておらず価格だけが上昇し買い控えに繋がっています。
そのためイオンやセブン&アイなどの小売が、メーカー商品よりも低価格で利益率が高い「プライベートブランド(PB)商品」を増やしている。というのが今日の記事。
PB商品がないところは値下げで対抗しています。
先日も物価高のさなかに値下げに踏み切るスーパーが出てきたという記事が出ていました。
値下げを行ったことで客数が前年比を上回りまた売上も増えたようです。
食料品は買い控えるにも限界があるため他店よりも「安い」スーパーに顧客が集まるようになっています。
🤔産業間の格差に繋がらないか
《2分で一面(ニブイチ)的視点》
「物価上昇分を価格転嫁することで賃金上昇につなげていこう」としていたわけですが食品関連産業では逆回転しかねない状況になっています。
価格転嫁できて賃上げができる産業がある一方、できない産業が出てくるといういびつな状態になりかねません。
それが産業間格差の拡大に繋がらないかと個人的には心配しています。
📰今日のその他の一面
運用会社と信託銀行の二重計算が日経でもよく取り上げられていますが、計算をどこが担うのか、手数料をどうするのか、システム統合できるのかなど結構大変そうなんですよね。詳しい記事があったのでリンクしておきます。
ここ最近軍事技術の開発に関する記事がよく目につきます。これまで軍事技術の開発は抑えてきましたが、昨年の防衛費増額を契機に極力国内で賄っていく方向に舵を切ったように感じます。
卵が先か鶏が先かって話になりますがEV(電気自動車)普及のためには充電ステーションが必要で、充電ステーションが採算取れるなって投資するためにはEVが普及しないとなんですよね。あと日本は水素自動車の普及も狙っていてこちらもステーションが必要になります。経費が余計にかからないだろうかと余計な心配をしています。
✉️追伸
エネルギーは最近政府の補助金によって引き下げられてますが、食料品は価格転嫁が遅れたため価格上昇が続いているとのこと。
三井住友信託銀行の調査おもしろかったのでお時間あればぜひ。