📰今日のニュース
半導体工場、農地・森林にも
政府、立地規制を緩和 経済対策の柱に
今日は半導体工場の建設にあたっての土地利用について。
💹マーケット
☝️一面のワケ
経済効果の大きい半導体工場をさらに誘致しやすくする施策。
📚目次
半導体工場誘致の動き
土地の使用用途
土壌や水質汚染の懸念払拭が必要
🪅ポイント
半導体工場の建設が投資を呼び込む
さらに建設してもらうために規制緩和
本来工場を建てられない地域に建てられるように
🏭半導体工場誘致の動き
ここ最近で半導体工場建設でニュースになったのは、台湾の大手半導体メーカー「TSMC」による熊本工場の建設と日本の半導体メーカー「ラピダス」の北海道工場の建設の2つです。
この2つがただの工場建設にとどまらず、海外の半導体関連企業の進出、設備投資、ホテルや商業施設、住宅の開発…などなど様々な投資を呼び込んでいます。
さらには当該地域の地価上昇が見られるなど特需をもたらしています。
半導体はこれから先も需要が見込めるとともに、経済への波及効果も大きいことから「工場建設できる地域」を広げようとしている。というのが今日の記事。
🌳土地の使用用途
土地の使用用途はあるかじめ自治体によって定められており大きく「市街化区域」と「市街化調整区域」に分かれます。
これは土地の乱開発を防ぎ秩序だった街を形成するため。
本来、工場の建設は「市街化区域」の中の「工業地域」で行われ、「市街化調整区域」では工場建設は原則認められていません。
半導体メーカーを呼び込めば地域経済の活性化につながるし日本経済にとってもプラスになるため例外的に認めていこうという政府の思惑です。
🤔土壌や水質汚染の懸念払拭が必要
《2分で一面(ニブイチ)的視点》
山林や農地を工場に転用することが考えられているようですが農地は一度失うと元に戻すのが難しいため慎重に考える必要があります。
また半導体生産では水が必要だそうですが、万が一重金属等が漏洩した場合土壌だけでなく地下水や近隣の河川を汚染する可能性もあるためここの管理は徹底する必要があります。
農地がなぜ「農地法」という法律でかっちりと守られているかというと食料生産できる土地というのは貴重だからです。
であるにも関わらず「生産性の低い土地」として見られているのであれば個人的には釈然としません。
半導体の自国生産やそれによる経済効果は否定しませんし方向性としても賛同はしますが「食料安全保障」の観点から国家としてどれくらいの農地を維持していくべきかというところは考えないといけないのではないかと私は思っています。