📰今日のニュース
世界の中銀、利上げ転機 欧州中銀が11会合ぶり見送り
平均金利、物価と逆転
今日は世界の中央銀行の金融政策について。
💹マーケット
☝️一面のワケ
インフレ抑制の効果が見え始めた今、再度成長局面を見通せるかというポイントに。
📚目次
中央銀行の物価高への対応
新しい局面に入るか
違う局面にいる日本
🪅ポイント
中央銀行の使命は物価の安定
金利を操作して物価安定を図る
利上げ局面が終わり利下げ局面に入れるか
🏦中央銀行の物価高への対応
中央銀行(日本の場合は日本銀行)は「物価の安定」という大きな使命を持っています。
そのため金利の調節や資産の買い入れ等を通じてその役割をまっとうします。この金利調整や資産買い入れ等のことを「金融政策」と呼びます。
物価高(インフレ)はお金に対して物の価値が上がること。インフレを抑制しようと思えば物に対しお金の価値を上げれば良い。というのが基本的な考えです。
金利が上がると一般的に世の中に出回るお金が少なくなります。お金の供給が少なくなれば自ずとお金の価値が上がり物の価値が下がる→インフレが落ち着く。
というのが中央銀行の一般的なインフレ対応の考え方です。
ただしお金の供給が少なくなると景気が悪くなります。金利の上昇をいつ止めるか、そしていつ金利を戻していくかというのが重要な判断になります。
🔄新しい局面に入るか
金利の上げ下げは勝手に決められるかというとそういうわけではなく中央銀行内で設けられる委員会や会合で決定されます。
日本の場合は「金融政策決定会合」、EUは「ECB理事会」、米国は「FOMC」などです。
ここ数年、日本を除く世界の中央銀行はインフレに対応するために金利を引き上げてきました。
それがEUでは先日の会合で金利の据え置き(金利を上げない)ことを決定し、米国も据え置く可能性が高いと見られています。
これまで利上げ一辺倒だったけれども、金利が下がり始め景気が良くなる状況への見通しを持つことができるようになるではないか。というのが今日の記事です。
ただし記事内にもあるように原油高が影響してくればそれも水の泡と消えます。
🤔違う局面にいる日本
日本はと言えばインフレの状況でも金利を低く抑えています。
これはアベノミクスで「異次元の金融緩和」を行ったため(現在も継続中)。
「異次元」なのでいつかは戻さないといけないわけですが思い切って方針転換すると金融市場が過剰に反応して混乱してしまいます。
そのため刺激しすぎないようにソロリソロリと方針を変えていく必要がありその途上。
週明けの月曜から日本銀行の金融政策決定会合が始まりますが、「異次元の金融緩和」を修正するか否かがポイントになります。
📰今日のその他の一面
値上げ分は荷物を積み込む人材(いわゆる”荷役”と呼ばれる作業)の確保と運転手の待遇改善にあてられるようです。荷役は本来ドライバーの業務外となりますが商習慣として担わされていました。2024年問題に絡み個人向け宅配の値上げは各企業避けられないと思います。
米国経済が変わらない底堅さを見せています。通常利上げ局面では経済は冷え込んでいくのですがほんとにすごい。一方、高金利の期間が長期化すると見られ金融市場は低調です。NYダウも下げて終わりました。
与党内での決定は年末まででどっちみち具体的な議論は来年の通常国会になりますが、これ本当にやるのかちょっと疑問に思っています。所得税と住民税ってなるとちょっとややこしいんじゃないかなと。そこに住民税非課税世帯には給付でさらに所得制限も設けると。あまり実務的なことわからないんですが即効性もないですし単純に給付だけのほうが良いのではないかとずっと思い続けています。
順調にいってるかと思いきや一転の破断。金融機関が融資を確約していましたし各紙一斉に報じてたのでてっきりそのまま統合するものかと思ってました。キオクシアに間接的に投資していた業界2位のSKハイニックスが同意しなかったことが要因のようです。
✉️追伸
昨日分です。ようやく追いつきました。お待たせしました!
インフルエンザなりコロナなり流行ってるようなので皆様どうぞお気をつけて。